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2007-02-14

ハンブルク事件

先週だったかな?ハンブルクにある中国レストランで6人が惨殺されたという事件があったのは。一時期は中国マフィアによる上納金、いわゆる用心棒代がらみの事件では?中国マフィアがドイツで幅を利かせるのもそう遠くはない?というようなことを言われていたけど。ベトナム人が犯人という話も聞いている。ドイツでは以前はイタリアマフィアが幅を利かせていたけど、最近はロシアンマフィアが活発だという。旧東ドイツのザクセン州では昔から大勢のベトナム人が住んでいる。「まぁ、思想的に通じ合うところがあるからねぇ」とスイスの友人が意地悪っぽく教えてくれた。ライプチヒではベトナム人と中国人の確執があったという。ライプチヒのはずれの方にはベトナム人が多く住む居住区がある。ダンナが自営でやっていた配達業時代、時々仕事を請け負う事務所への通り道は夜のデンジャラスゾーンで、「あそこは戦場のようだったよ。放火やら暴力沙汰で警察も毎日張っていたよ」、とダンナが言ってた。今はそういうことは起こらなくなったらしいけど、上手に住み分けているのかもしれない。この辺でベトナム人はたいてい衣料品・八百屋を営んでいて中国人はレストラン関係。「中国レストランの多くはマフィアが絡んでるんだよ」とまたまたダンナ。若かりし頃電気工事関係の仕事に就いていた時に中国レストランの工事を請け負ったことがある。オーナーは流暢なドイツ語であれこれ工事の指示をして、「あ、ここの天井に電灯つけて」と現ナマをポンと出したりと気前がいい。気さくな人らしく、いろんなことをペラペラとしゃべってくれたりもするという。「今あちこちにレストラン建ててるんだよ」と、悪さして稼いだお金をレストラン経営で洗浄しているようなことまであっけらかんと話してくれたという。工事中のレストラン内にはここで寝泊りしている中国人が数名いて、1日中レストラン内で過ごしているという。「外には出られない人たちだったんだよ」とダンナ。数年後、この中国人のレストランはすべて店じまいしいる。ダンナの話に出てきたレストランはこの近くにあって、今ではイタ飯だかスペインだかのレストランになっていたと思う。

ベトナム人も昔から住んでいただけあって、得意分野があるという。
「連中はよくタバコの密売をしていたよ。この辺に物売りに来るベトナム人がいてね。注文も受け付けていたよ。でもそんな彼も『子供が大きくなってね。もうそろそろタバコの密売はやめるんだ。安心してドイツに住みたいしね』といって足を洗ったけどね」
なんでこうもみんなペラペラとしゃべるんだろうね。ちなみにこのタバコは普通のタバコで、特別身体に悪いということではなく(なんとなくそんなイメージがあったんだけど。安いだけあって)、チェコやポーランドから大量に安く買い付けて市場価格よりも安く売るというだけらしい。タバコ自体は高くなくて、税金が高いだけという。

3年前に東南アジア系の人たちによる集団万引きがこの辺のでかいスーパーで頻発していた。なんでも麻薬中毒にしてあちこちで万引きさせていた中国人グループがバックにいたらしい。盗んでも高が知れてる量だし(なんか、歯ブラシとかシャンプーとかそんなこまごましたものらしい)どこまで本当なのかは分からないけど・・・・。どこの国にいっても中国人は強いなと感心してしまう。中国人の留学生の話しを聞くと、逞しくなければ生きていけないというのが分かる。昔の職場にいた中国の人はお金はないけど、まず電話を引いたという。いつでも連絡が取れるように。この人も親戚から借金をして日本に留学したらしいけど、在学中も借金を少しずつ返していたのかな?研究室で助手みたいなことをやりながらドクター取ったのかな。目的はどうであれ、外国にいる中国人は同じ事情を背負っている人が多いんだろうな。

2007-02-13

土曜のカーニバル&マキータ負傷

土曜日は朝からバイトにはいってた。ペンションの掃除が終わって、厨房で付け合せの野菜の準備をする。この日は朝から雪がちらついていて食事に来るお客さんは少なそう。ということで、12時半に一旦家に帰ることに。夕方からまたバイトというとなんとなく落ち着かないというか、とりあえず、洗濯やら片づけをのんびりしながら過ごすしかないよなぁ。

この日はもう一人臨時の人が入るという。彼女は昔からの知り合いで時々手伝いに来てくれる人。去年私が里帰りした時に私の代わりに入ってもくれた。そういや、先週はメキシカンな仮想をしてカーニバルを楽しんでいた。私は長くここでバイトに入っているわりにはどの料理にはこの大きさの皿というのが飲み込めてないので、厨房はちょっと混乱気味だった。用意した野菜も底をつき、作っておいたサラダを切り崩して、野菜の盛り付けもかなりテキトーになってきた。この日は寒かったこともあり、スープ類がよく出た。この時期のスープはゾルヤンカ、チリ・コンカといった具だくさんのスープがメニューに加わる。ゾルヤンカはポーランド?ロシア?のスープで、肉、たまねぎ、ズッキーニ、色とりどりのピーマンなどが入っているピリカラのスープ。スープの上にスライスしたレモンと生クリームを載せて食べる。辛目のスープに生クリームとはなんか想像できないけど、大人気。チリ・コンカはメキシコのスープ?チリビーンズに挽肉、ピーマン、トウモロコシ、たまねぎ、トマトなどの野菜が入った辛いスープ。これだけでおなか一杯になりそうな感じ。唐辛子ってドイツの料理にはあまり使われない素材なので、珍しいのかも。

11時過ぎぐらいに仕事帰りのマキータが来た。カーニバルをちょっと覗きに来たのかな?日曜日も10時からペンションの掃除が入っているので、私は12時に上がることに。帰る時にいとこのウバが「今日は自転車置いていった方がいいよ。道路はかちっかちに凍結してるし」という。夜はさらに冷え込んで、ちょっと吹雪いてもいた。「歩いてかえるの大変だろうし、遅いから送っていくよ」とうい声はなかった。たいした距離じゃないし、村だから。最初の頃は車で送ってくれたなぁ、とふり返りながらアパートを目指す。「だんなに迎えに来てもらう」というのもいつの間にかしなくなったな。たいして長く働いたわけじゃないけど、ぐったりしてしまう。明日は10時かぁ、とちょっとうんざり。ペトラは毎週やってるんだなぁ、とちょっと尊敬。

雪の降った次の日は晴れの日が多いという。日曜日はすっかり晴れて、なんとなく空気も新鮮な感じ。ということで、バイトに入ると、おばさんが「おはよう。昨日は転ばなかった?」、「うん。大丈夫だったよ」というと、「姉さんが自転車で転んで骨折したのよ」という。昨日の夜元気な姿を見ていたのでちょっとショック。彼女は自転車で帰ったのか?と思っていたら、今朝新聞を買いに自転車で出かけたら滑って転んだという。ちょうどおじさんとこの前だったらしく、通りがかった人が救急車を呼ぶように駆け込んできたらしい。ちょうど娘が昨日のカーニバルに来ていて、マキータのところに泊まっていたのが幸いだった。おばさんは来る知り合いにその話をしまくり、義母が散歩の立ち話で「今聞いてきたけど・・・・」って、お昼ご飯を食べている時(3時くらい)にやってきた。かなり広まっているようだ。この日の夜は予約がたくさん入っていたので、また入ることに。夜の8時ごろ手術が成功したと電話があった。ただの骨折ではなく、かなり重傷だったらしい。雪の日の自転車乗りは危険行為だとあらためて思い、また、雪国の郵便屋さんはバイクで配達しているのだろうかとふと思った。因みにドイツは車(村を渡り歩く場合だと思う)か街中はカートを引っぱって配達している。

2007-02-09

バイト

今日からペトラが2週間の休暇に入る。先週のカーニバルのバイトの時に「来週の金曜日来れる?」とおばさんから言われた。「なんだよこんな中途半端な時期に休暇だなんて・・・・」と思ったら、今日あたりからザクセン州は冬休みに入るらしい。そうかそうかと、納得。夏の時は8月の前半あたりに取ってたなぁ・・・・。冬休みはどうしてもカーニバルとぶつかってしまうけど、ペトラなしで厨房をこなすのは大変そうだ、というか、そのための要員として私が入るのか・・・。ちょっとぐったりしそう。

昨日おばさんから、「明日の10時半からね」という電話をもらう。ペトラが午前中やっているペンションの掃除から入るらしい。この仕事は去年のペトラの夏休みの時に振られていたので、ちょっとだけ慣れている。夏場のベットメイキングはかなりつらかった。慣れてなかったせいもあって汗だく。6部屋、そのうちシングルが3部屋、ダブルが3部屋、で4時間近くかかった。早く始まってもいいんだけど、荷物整理している宿泊客と混じって掃除するのはちょっと気が引ける。今はオフシーズンなので、10時くらいから掃除を始めることができる。

おじさんの所には1年以上の長期滞在者がいる。一人はドレスデンに住んでいて、もう一人はオランダ人。いわゆる単身赴任みたいな人たち。ヨーロッパでもそういう働き方をしている人がいることにちょっと驚いた。「アパート借りた方がいいんじゃないの?ちょっと高上がりじゃない?」とペトラに聞くと、「電気代、アパート代、水道代その他もろもろ考えると、ペンションに寝泊りした方が安い」らしい。「長期滞在者には割引もあるしね」とも。長期滞在者は自分たちの荷物、スーツとか洗面道具なんかはそのままここに置いて、週末に家族の元に帰る。シーズンじゃない時は彼らの荷物はそのまま部屋に置いといて、混んでる時は荷物を母屋で預かって、また戻しておく。平日はそういう泊り客の部屋を掃除するぐらいなのでわりと楽チン。週末は寝具を新しくしなくちゃならないのでちょっとめんどう。ペトラが夏休み+宿泊客たくさん+土曜日+昼の予約がたくさん、というパターンはマキータを投入。マキータは「このまま無職でいるなら、もっと安いアパートに引っ越してください。市では面倒見切れません」と言われて渋々就職したおばさんの実姉。彼女の仕事は午後からなので、午前中なら助けてくれる。ホテルで働いていたこともあるので、ベットメイキングをちゃっちゃとこなしてくれる。

ということで今日から2週間ちょっとしたバイト生活。いつもダラダラと家事をして過ごしていたのでちょっとした刺激になって、生活が改善されるかも・・・・。


pension.jpg
おじさんとこのペンション。仕上げに枕にチョップをかまして素敵に見えるようにするんだけど、あまり拘っていると時間があっという間に過ぎてしまう。

2007-02-07

またカゼを引く

日曜日からちょっとカゼ気味だった。先週末ごろダンナがカゼっぽかったのでそれをまんまともらったみたい。土曜日におじさんのところにバイトに行ったときはなんでもなかったんだけどな。ダンナの方はめずらしく咳や鼻水がひどく、薬を飲まずにいられなかったようだけど、私の方はなんとなくだるくて、頭が重く、時々鼻水程度。だるくては横になり、ちょっと動くとなんとなく頭が痛くなって横になって、とここ数日だらだら過ごす。

そのおかげですっかり回復したので今日は買い物へ、と小雨がぱらついたのかと思ったら雪になってた。食料も食事のネタも尽きてしまったので、今日こそは買い物に行かなくちゃなので、がんばって行ってきた。今日だけ過ごせればいいやという程度のものをかごに入れてレジに並ぼうとしたら、カンカンがセットになっているFishermanが目に入る。けっこう前からやっているキャンペーンだな、と思いつつ覗いてみると、「オリジナル 超強力」という文字が目に入る。それは気づかなかった・・・・・ちょうどよく買うレモン味だったので思わずかごに入れる。カンカンには柔道の黒帯が印刷されてあったけど、中のハガキにはお相撲さんが。でもなんか「超」とかつくと日本語の乱れを感じてしまうんだけど・・・・・。ミュンヘンで知り合った日本語ペラペラのこも「ちょー」とかよく使ってたし。


Dose2.jpg
下の方には「オリジナル超強力喉飴」と書いてある