ドイツも選挙でした

といっても、地方選挙ですが。ザクセン、テューリンゲン、ザールラント州で選挙なのかな。ドイツでも日曜日が投票日です。昨日はおじさんのところでバイトだったので、暇そうなマティアスに「投票に行くの?」と、聞いたら、「行くわけないじゃん。誰が出てるのか知らないし」って。それを聞いていたシルビアが、「今日は時間ないからね」と、行かない気満々だった。


その会話を聞いていたのか、後片付けを始めた頃、おじさんがシルビアに「ご飯食べたら、一緒に投票に行こう」と。シルビアは「えーっ」と、不満気だった。「いい年して投票に行かないなんて・・・」と、説教を始める。「投票に行くより昼寝」と言い張っていたシルビアは、渋々投票に行くことに。おじさんはマティアスも誘ったけど、頑なに拒否したらしい。息子の不甲斐なさにちょっと悲しそうだった。ダンナもその時いたんだけど、「オレには話を振らないでくれ」と、内心思ってたらしい。ダンナも選挙にはあまり関心がないらしい。ダンナの両親はたいてい午前中に投票を済ませる。義父が投票の後、Kneipeに立ち寄ってシルビアに「もう投票済ませた?」と、聞いていた。

一昨日、ジャガイモの皮をむきをしている時に選挙権の話になった。
私「私は日本の国籍だから、選挙権ないよ」
シルビア「え、両方持ってるんじゃないの？」
私「日本では二重国籍認められてないよ。ドイツもじゃなかった？」
シルビア「よく知らない・・・」
おばさんはその辺のことあまり知らないみたい。ドイツでは二重国籍認められてないけど、持ってる人は持っているんだよね。確か、トルコ人の映画監督が持ってたような・・・・。

うちの地域の選挙結果は、特に大きな変動はなかったようだけど、日本での選挙は、民主党が政権をとったらしいですね。それで今後、世の中がどう変わるかは分からないけど、いい方向に向かえば、まぁいいよね。そういえば、民主党って永住外国人への選挙権付与を掲げているけど、どうなんだろ。ドイツでも「永住している外国人に選挙権を」という話が一時期あったらしい。ドイツは日本よりも永住している外国人の国籍・人口も日本よりはるかに多いから、だいぶ前から議論されてるけど、結論はまだ出てない。国政に関わることだから、慎重になるよね。「税金払ってるんだから、選挙権ぐらいあっても当然」とかいう意見もあるけど、ドイツでは外国人でもそれなりの恩恵が受けられるんだよね。生活保護もちゃんと受けられるらしい。テレビで見たんだけど、密輸したタバコを売りさばいていたベトナム人夫婦が、警察に見つかって罰金を支払うことになったんだけど、このベトナム人は生活保護を受けている身分なので、罰金は無しになった。国が支払ってるお金が行ったりするので、合理的に取り計らったんだろうけど、これも一種の恩恵だよね。しかも犯罪者にも優しいです。

ここで私が選挙権もらっても、「外国人に厳しい政党に投票しない」ぐらいかな。別に特別優しい政党とかもないような気もするけど。ドイツでは、外国人との共生云々を議論する時代は過ぎていて、共生が当たり前で、今は排斥していこうとする動きが一部にあったりするけどね。その国の政治に参加したいんだったら、帰化すべきだと思う。永住という身分は、その国の国民的義務がないよね。税金はそこに住む者の義務だし。ドイツだと、兵役関連の問題が生じるけど、日本の国民的義務ってなんかあったかね。