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2007-05-31

1階の箱のなぞ

結婚してからだと思うんだけど、アパートの1階にバナナの箱が置いてある。そこにはスーパーの広告、雑誌、新聞などが入ってたりする。特に気にも留めてなくて、「1階の人は部屋にそういうものを置きたくないのかな」、ぐらいにしか思わなかった。別の棟の奥さんがわざわざ広告やら雑誌なんかを置きに来てるのを目撃。「あー読み終わった雑誌や広告をここに置いて、『まだ見てない人はどうぞ』ということなのか」と納得する。時々ここから広告をこっそりとパクってたので、これで堂々とパクってもへーき、自信をつける。水・日曜日にこの辺りの大きなスーパーの広告が地域新聞と一緒に配られる。でも、うちのポストには「広告お断り」みたいなのをはっつけてあるので、広告はなかなか手に入らなかったりする。でも、日曜日の配達の人は、「お断り」札をシカトして入れてくれる。水曜日の人は律儀だなぁ。

つい最近、この考えが間違っていることに気づいた。地下に降りた時に、新聞・広告・雑誌がぎっしり詰まったバナナの箱を見つけた。なんなんだろうと、ダンナに聞いてみた。
「ああ、あれは1階の奥さんが子供の小遣いにって集めてるんだよ。なんでも、まとめて持ってって換金するらしいよ。え?言わなかったけ?」
じゃぁ、今まで私は子供稼ぎの素をパクっていたのか・・・・。そういや、ごみの回収の日でも誰も出そうとしなかった。何度かついでだから出そうと思っていたんだけど、持ち主がいまいちはっきりしなかったので、ためらっていた。

ダンナ曰く、旧東ドイツの頃はそういうシステムがあったらしい。古紙回収・金属・ガラス瓶などを換金してくれる業者が村々を回るのだという。ダンナも小遣い稼ぎに精を出していた。この辺りだと、ちょうどおじさんの家の裏の広場が回収場所だったとか。今は古紙のみなのかな。時々大型の金属類を集めに来る業者が、お知らせを各家々のポストに入れて、期日にとりに来るというもの。ただで引き取ってもらっている。

「なんだよ、教えてくれたら新聞・雑誌を入れてたのに・・・・」と言うと、「ゴミ箱から拾えばいいんだよ。自分の稼ぎじゃん」ときついことを言う。小学校低学年の彼らにそんなハングリー精神はないと思うし、そりゃ酷だよ。今までパクっててごめんね。これからはそこに新聞を入れさせてもらうよ。

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