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2007-01-12

ドイツの質屋

ドイツのドキュメント番組は面白い。社会問題やら外国の生活習慣、そこに暮らすドイツ人やら外国人などなど。今回は「質屋に訪れる人々」というか「働く質屋」というのをやっていた。ドイツ語で質屋にあたるのは「Leihhaus」または「Pfandhaus」という。最初から見てなかったのが残念だったけど、なかなか興味深かった。どんな人が質入してくるのかというと、即金が必要な人。例えば、「失業してて今月の電気代を払わなくちゃならないので・・・・」という若者。質入したものはPS2。getしたお金は60ユーロ。「わりといいお金じゃない?」と相場は知らないけど、中古品で60ユーロというのはいい感じがした。中古屋だったらもっと安くたたかれるんじゃ?次はダイアの指輪を入れに来た人。この人はこのお金でロンドンに旅行に行くんだと。従業員を抱えている大工さん。施主からの支払いが滞っているので、自分が集めている金ぴかの時計を質草に。「これで従業員に給料支払える」とか。切羽詰っている人もいるけど、なんかユルイ気がする。質入期間は4ヶ月ぐらいで、ここに来る人の7%がそのまま流してしまうという。ここの「馴染」というおじさんが自分が質草にしたMP3プレーヤーを引き取りに来た。「ここの職員の人とは家族みたいなもんでね・・・・また2、3週間後ぐらいに来るよ」と言って帰っていった。あと普段自分が使わないような貴金属を質草にして、数ヵ月後お金と引き換えに持って帰る人もいた。利子とかどうなんだろ?審査とかも必要なく自分のもので手軽にお金を借りることができるからだろうか?「たとえば、生活保護を受けていてそのお金じゃ旅行にいけないけど、ここでお金を借りてちょっとした旅行資金のたしにできるじゃん」とダンナは言う。そういう使い方もあるのか・・・・。質流れ品はオークションにかけられる。業者だけなのか個人も参加できるのか分からないけど。


「どうせなら、リサイクル屋にでも売っちゃえばいいのに。お金だけだったら」というと、「売っちゃったらそれで終わりだし。品物は戻ってこない。一時的ならやっぱり質屋なんじゃない?」わりと思い出深いものとか入れてた人いたしな。いつも使っているカメラを質草にして、お金を返して受け取っていたおばあちゃんもいた。でもここに来る人はまだ大丈夫な人たちなんだろうな。

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